ソニーが世界に先駆けるデジタルノイズキャンセリングの技術
https://msc.sony.jp/member/mail/mysony/feature/20090507_1/index.jsp
このソニーの特許を抽出したので、紹介する。
1件目は、1994年の出願した基本原理に関する電子聴診器としての特許。
電子聴診器になっていて、iPhoneが侵害しているとはいえない限定になっていた。
2件目は、このデジタルノイズキャンセリングの技術の特許。
ノイズのカテゴリを識別して処理する技術に高度化されていることが分かった。
特許第3319176号
【登録日】平成14年6月21日
【発明の名称】電子聴診器
【出願番号】特願平6−244939
【出願日】平成6年9月14日
【特許権者】ソニー株式会社
【特許請求の範囲】
【請求項1】ピックアップ手段と、上記ピックアップ手段より得られる信号を増幅する増幅手段と、上記増幅手段より出力される出力信号を音声として出力するイヤースピーカ手段と、上記イヤースピーカ手段の近傍に設けたマイクロホンと、上記マイクロホンで集音された周囲雑音と同振幅で逆位相の信号を加算するような加算回路を用いたノイズキャンセル手段と、を備えていることを特徴とする電子聴診器。
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特許第4591557号
【登録日】平成22年9月24日
【発行日】平成22年12月1日
【発明の名称】音声信号処理装置、音声信号処理方法および音声信号処理プログラム
【出願番号】特願2008−156190
【出願日】平成20年6月16日
【特許権者】ソニー株式会社
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノイズを集音するためのマイクロホンと、
前記マイクロホンで集音された音声信号を解析し、集音された音声信号のレベル及び周波数特性を検出し、周囲ノイズを解析する解析手段と、
前記解析手段の周囲ノイズの解析に基づいて決められる周囲ノイズのカテゴリごとの予め設定された選択条件によって特定されるジャンル、テンポ、調性、平均レベル、ビート感等のメタデータが付加された再生対象の音声信号を記憶保持する記憶手段と、
前記解析手段からの解析結果に基づいて決定された周囲ノイズのカテゴリに基づく上記選択条件によって、前記記憶手段に記憶されている音声信号の前記メタデータを検索し特定して、再生すべき音声信号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された音声信号を前記記憶手段から読み出して、当該音声信号から再生用の音声信号を形成する再生処理手段と
を備える音声信号処理装置。