スリット状の超微細孔を持つ中空糸膜が微妙な速度差と延伸力によって製造されることに関し記載されている特許を紹介します。
特許4627390 です。
中空糸膜の製造方法
【請求項1】
溶融した結晶性ポリマーを紡糸して中空糸とする紡糸工程と、該中空糸を延伸して多孔質化する延伸工程とを有する中空糸膜の製造方法において、該紡糸工程と該延伸工程との間に伸長と弛緩を行う工程を有することを特徴とする中空糸膜の製造方法。
【請求項2】
前記伸長と弛緩を行う工程の少なくとも一部は加熱条件下で行うことを特徴とする請求項1記載の中空糸膜の製造方法。
【請求項3】
周速度の異なる複数の駆動ローラーを用いて、中空糸の伸長と弛緩を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の中空糸膜の製造方法。
【請求項4】
前記複数の駆動ローラーの間に駆動力の無いフリーローラーを配したことを特徴とする請求項3記載の中空糸膜の製造方法。
【請求項5】
前記結晶性ポリマーの融点をTm(℃)とした時、前記加熱条件が(Tm−5)℃〜(Tm−50)℃の範囲であることを特徴とする請求項2〜4いずれかに記載の中空糸膜の製造方法。
【請求項6】
前記伸長と弛緩を行う工程において、伸長と弛緩を2回以上行うことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の中空糸膜の製造方法。
【請求項7】
前記伸長と弛緩を行う工程において、伸長率が伸長時の温度での降伏点伸長率以下となるように伸長することを特徴とする、請求項1〜6いずれかに記載の中空糸膜の製造方法。
【請求項8】
前記伸長と弛緩を行う工程により、前記中空糸の50%伸長弾性回復率を40%以上とすることを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の中空糸膜の製造方法。
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